固いルールは苦手でも

ヤンキー漫画には笑いが欠かせない。
チキンクラブを読んでいるとそう思う。

「熱笑!花沢高校」という漫画がある。
主人公、力は、麻薬密売、売春斡旋などを行うもうマフィアかヤクザかという「北大阪の虎」との戦闘用ホバークラフト(笑)まで準備して決戦するハメになるのですが、こんな下りがあった。

「奴らが、何故この日を決戦に選んだかわかるか?」
「?」
「夏休みだからよ!」

「夏休み」という言葉が死ぬ程にあわない仮面の男がこの台詞を言っていました。


「ガクラン八年組」という漫画がある。
留年し続け八年組と言われる主人公たちは九州から全国制覇の野望を抱く伊集院という男の勢力と戦うことになるのだが、そこに割ってはいる集団がいた。
東北ササニシキ連合だ。
彼らはトラクターで移動し、その通ったあとは全て畑にしてしまうスゴイ集団だ。それを見た伊集院の台詞。

「欲しい! あの機動力」

「若」とか呼ばれている伊集院ですが、脳がどうかしていると思いました。
ササニシキ連合だけでも強力なのに、2段オチです。

チキンクラブも負けてはいない。
同じ顔をした男6人が、6人で1人だから、6対1でもタイマンだと言い張る。
しかもお約束の六つ子とかではない。部下に整形させている。

「こいつは超特大のドアホやでぇ!」
はチキンクラブの面々の感想なのですが、結局この仲間達はタイマン?を続けさせてます。どうも整形した6人で1人っていうのはアリ、みたいです。

もうひとつ私のお気に入りは、敵役の牙流要です。
中学の時、実行委員としての学園祭の企画がつぶれたことでチキンクラブの副長を恨んでいる超粘着ヤンキーです。が、負けたあとなぜか唐突に改心します。

そんな牙流要の纏める滋賀に関東からの刺客がやってくるのです。
実力の違いを見抜き、部下に手出しをさせない為、無抵抗で犠牲になる牙流なのですが。
関東の刺客、鯱は牙流の背に指で*1関東の組織「TOKYO RAT'S」の文字を刻むのですが、その時の牙流の部下の感想。

「ひらがなではなく、文字数の多いアルファベットで刻むとは、なんて残虐なやっちゃ」

なんだか、驚くポイントがズレています。まあ、極限状況では以外にそういうどーでもいいことが気になるのかも知れませんが。

*1:ケンシロウが胸の七つの傷をあけられたときみたいな感じです