『妖神グルメ』菊地秀行

なんとなく読み直してみているわけなのですが。
割とどうでもいい話なのですが*1
クトゥルーとかクトゥルフとか呼ばれている神は厳密には、神ではなく確か『旧支配者』という分類がなされているわけです。
クトゥルフ神話の神格で有名なものというとクトゥルーの他にヨグ・ソ・トートがいるのですが、こっちは紛れも無い『神』で格段に扱いの差があったりします。知名度は同じぐらいなのに。
魁!男塾』に例えてしまうとクトゥルーというのは
「ふ、所詮やつは我らの中では一番の小物」なんて言われてしまうような立場なんです。*2
しかし、この小説では違います。
深海の底に眠る神と異次元からやってくる神*3
普通に比較したら、異次元の方がレベルは高そうですが、菊地秀行氏が書けば話は違うのです。
深海から伸びる巨大な触手と異次元から湧き出る輝く闇は、五分と五分。
さすが菊地秀行
ただし結構古い本なので読む場合は古本屋を探すことになるでしょう。

*1:人によっては大変重要な話のようです(笑)

*2:風見潤の「クトゥルー・オペラ」では、まさにそんな役割でした。1巻目で倒されてしまうんですよ、クトゥルフ

*3:ヨグ・ソトホートですよ