時が未来に進むと誰が決めたんだ

そんなターンAの歌詞を思い出しつつ。
菊地秀行の作品のつながりメモ。

過去においては、魔界都市ものと近未来犯罪都市ものって括りがあった。

近未来犯罪都市ものてのは。だいたい1990年年代を舞台として描かれたシリーズ群。
近未来なので超技術みたいなのは基本設定としては少ない。超自然現象も少なめ。
”戦士”シリーズは主人公の醍醐が不死身という設定ぐらいは予定調和範囲内だった。
コマンドポリスに出てくる特調についてよく言及されるので同一世界観だと判別できる。
あと具体的にあとがきの中で同一世界観であることが宣言されているものが幾つか。
死なずの醍醐と紫右近は既知の間柄だったりするらしい。
ところが近頃、剛と桐生が<新宿>にくるとか来ないとかいう台詞があったりするのが何だかなぁ
センセイの発言によると能力比は『凍らせ屋』1.5に対して剛と桐生がそれぞれ1みたいなことを言ってたけれど……。
もう殆ど醍醐蘭馬なんか<新宿>の住人扱いな気がする。
あとどっかで諸里人舎から来た奴がいたような。

コマンドポリスシリーズ

・淫殺街
・魔人街
とりあえずあとがきで犯罪都市東京モノの1冊と明言されている。
警視庁公安部対暴力特別調査官の主人公2人組は、その中の最強かつ最凶コンビ。

硝煙街道(ガンスモーク・ロード)

あとがきで明言された犯罪都市東京モノの1冊。
登場人物の『風来坊』が他作品にも出る予定だったようです。

鬼獣伝

あとがきで明言された犯罪都市東京モノの1冊。
冒頭の方で紫右近がトラブル・シューターとして「死なずの醍醐」を紹介しようとしたりしてる。

戦士シリーズ

・暗黒街戦士
・魔人戦士
・狂戦士
あとがきで明言された犯罪都市東京モノの1冊。
”死なずの醍醐”は魔界都市ガイド鬼録にも出てた。そう言えば。
でも<新宿>だと地味な感じがあるんですが。

醍醐蘭馬シリーズ

・聖杯魔団
・八つ裂きジャック
・紅蜘蛛男爵
醍醐蘭馬は、戦士シリーズの醍醐の甥。
もともと<新宿>でも違和感がなさそうだし、蘭馬。

血闘士

剛と桐生に関する言及がどこかにあったはず。

賞金荒らし

これも特調っぽい記述があった。と思う。

妖魔シリーズ

まずは念法。一応魔界都市と念法使いがセットらしいので。
妖魔陣に登場する秋剛馬は秋せつらの先祖らしいという話も昔何かで解説されていたような。
諸里人舎も登場していたりする。
妖魔男爵で蘭剣が出てたらしい。

魔王軍団

妖魔シリーズ主人公である工藤明彦の父親、工藤信隆が出てる。

妖鬼特捜官

主人公の伽蘭堂馬は魔王軍団の遼麻出と同僚、というか同じ立場、だとあとがきには書いてある。

魔界都市もの

魔界都市ブルース
魔王伝で魔界都市ハンターの冒頭のできごとと思われる『神』事件について触れている。
レヴィー・ラーと念法使いの戦いについても断片的に記述がある。
・魔界医師メフィスト
夜狩省に関する記述が出たことがある。と思ったら勘違いでした。
魔界都市ノワール
魔界都市ガイド鬼録
ルーマンの八千草飛鳥が出てきてしまった。
他には太宰ゆきの血縁者にあたるであろう女性が登場している。
・<魔界刑事>凍らせ屋
屍がジルガ使いになっていた。
・魔界創世記
ドマの心臓をはじめ、クトゥルー関係が出てきてる。
YIGがクトゥルーなので一応。
魔界都市ハンター
自衛隊のSATFはもしかすると妖魔シリーズの自衛隊の超能力者部隊の後継者ってことになるかも。
非コンピュータシグマは、確か魔界都市ブルースでも出てきたよな。
魔王伝でちょっと触れられた『神』事件は、おそらくこれのこと。
細かいネタでは『ハンター』で狩賀博士がやっていた超推理をメフィスト病院の医師がやっていたり。
・プチ・ポリソン 魔界都市悪童伝
・シルヴィバン-生存者-  魔界都市鬼録(レポート)
・闇に淫笑え 魔界都市報告書
・ラビリンス・ドール―魔界都市迷宮録

魔王星サーガ

古代武道ジルガが初登場した作品。らしいです。

トレジャー・ハンターシリーズ

八頭大もいつのまにかジルガが使えるようになっていた。
ただし背景的にはちょっと微妙。でもそれはどの作品でも一緒か。

魔校戦記

『移動生徒会』会計の夕岐美也が古代武道ジルガの使い手。

風来鬼

ジルガ使い、砦が主人公。古代武道ジルガは、この人が創始者

魔豹人

主人公の水月豹馬は最近はめっきり魔界都市の人。
でも主演のこのシリーズはどう見ても魔界都市ではない。
諸里人舎の諸里さん本人が出てくる。
妖魔シリーズと魔界都市モノとの関係によっては、時系列がどうなるのか、と。

ルーマン

主役の八千草飛鳥が魔界都市に行ってしまうという暴挙っぷり。
ヤクザが諸里人舎へ修行に行ったりしてるみたい。

霊人ジョニー

敵役に諸里人舎の人間が登場した。
あとジョニーのいるバー「スコット」で働くオカマがジルガ使いだったりします。

蘭城&猫馬

・魔殺指鬼
・魔性淫指
・魔指淫戯
魔指淫戯で『退魔針』の大摩が登場してしまう。
あと猫馬ってばジルガ使いです。

退魔針

夜狩省はこちらが最初の登場。
あと3人目の退魔針の使い手、来須は新宿で人探しの技術を習った云々の台詞がある。
クトゥルー系でヨグ・ソトートとか出てくるが、まあその辺は……。

ブレード・マン

<天帝>と<地王>の二振りの剣とその使い手たちの話だが、
『ブレード・ウォー』にて夜狩省について言及されてる。
退魔針の風早、大摩(の先祖)とならぶ夜狩省三羽烏のひとりがブレード・ウォーで登場する3人目の<我神>を振るう剣士の祖先。

美凶神YIG

念法使いが登場します。それが念法と判明するのはYIG2にて。
あとクトゥルーであるとも言っておきましょう。
ただし世界観は明らかにパラレルです。

魔界行

新・魔界行で出てくるグレコ師の弟子がジルガ使い。
その時の書き方だと、なんかバイオニック・ソルジャーの南雲秋人もジルガ使いっぽく書かれてます。

からくり師蘭剣

柳生刑部とか出てきます。
菊地秀行作の柳生刑部はドッペルゲンガー付きの人。主演作は『柳生刑部秘剣行』がある。
あと『しびとの剣』とか、妖魔シリーズの妖魔男爵とかにゲスト出演してる。